こんな本読みました の巻 その拾

 少し衝撃的な本をご紹介します。
 何が衝撃的かと言うと、この本の著者は新生児黄疸により重度心身障害を患い、コミュニケーションが全くとれないと思っていた女性なのですが、その彼女が、國學院大学の柴田先生と言う方によって意思を表出することができたのです。
 こちらは、たくさんの詩や、先生たちとのやり取りなどが書かれた本です。

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『約束の大地 - 想いも言葉も持っている
詩:みぞろぎ梨穂
2017 青林堂

 本の帯にもあるように、著者は「ご覧の通り 何もできない私ですがぼんやりと生きてきたわけではありません。 ずっと私は人間とは何なのかということを考えてきました。」とPCを通じて表出してみえます。
 
 障害者の方と関わる立場の者として、そもそも全く言葉が理解すらできていないと思われる方でも実はかなり高いレベルで認識できていて、表出の可能性を信じてただただ潜んでみえるだけなのかもしれない事は、非常に興味深い事実です。
 障害がいかに重くても人間の尊厳が損なわれるわけではない、それどころか、魂の成熟度が高い人こそ敢えて自らに試練を課して困難な肉体で生まれてくるのかもしれないと、改めて感じます。

 安穏と生きてきた健常者には持ちえない感性が生み出す詩を、良ければご覧ください。
 
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