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こんな本読みました の巻 ~24~

小説をほとんど読まない私は、世間一般なら今さらな本を読んで、なんだか今さら感動したりしているのですが、今回は百田尚樹さんの、これです。

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『海賊とよばれた男』
百田尚樹・著
2012 講談社文庫
 戦中戦後の激動の時代を、ひたすら信念を貫いて働き尽くした、国岡商店の国岡鐵三さんの生涯を記した小説です。著者も公表する通り、これは「出光興産」の「出光佐三」氏をモデルにした実話です。
 読み終えて、思うことはただひとつ、自分の人生は薄いなぁ…です。

 国岡社長の信念はただひとつ、「いかに消費者の利益、公の利益になるか」であって、自分の会社の存続や自己の利益は全く優先にしません。戦後すべてを失った状態でも、戦地から帰還する社員を誰一人馘首せず、会社をゼロから再生していきます。
 これがゲームなら、普通なら”倒産でゲームオーバー”になってコンテニューしたであろうと思われる場面が何回もでてきますが、色んな僥倖や巡り合わせもあってすべてクリアしてしまうのです。「運」と言えばそれまでですが、絶えず動き続ける人には、その運を手繰り寄せるだけの力があるのかもしれません。

 とはいえ、同じように必死に、正に命を懸けて粉骨砕身頑張った人で、それでも失敗に終わってしまった人はこの何万倍もいると思うと、結局「偉人」になるか否かは、結果が出たかどうかだと言う身も蓋もない結論に至ってしまう自分もいたりはします。

 それにしても、何かと言うとすぐに「ブラック」だの「ハラスメント」だの言う現代人は、世の中を覆う何とも生暖かい魔物に、すっかり骨抜きにされているように感じました。もっともっと、汗をかいて頑張らないといけないのではないかと、そんな気にさせられる本でした。
 
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こんな本読みました の巻 ~23~

 私は楠木正成と言う人物がとても好きです。それは、強いリーダーシップと男気を持ち、戦略的に相手を翻弄し、徒に相手の命は奪わず、徹頭徹尾自分の為でなく、公のために生きたからです。

 ところが楠木正成を、戦中は極端な軍国主義教育が過大に崇めて神格化し、その反動か、戦後は極端な反日教育がその存在を封印してしまいました。
 でも、本当は、ただただ私利私欲ではなく、義のために、公のために生きた一人の「悪党」だったので、今こそもう一度、冷静に評価し直すべきだと思うのです。そんな時に出会ったのがこの本です。
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『教科書が教えない楠木正成』
産経新聞取材班
2018 産経新聞出版

 楠木正成が活躍するのは、執権北条高時が鎌倉幕府で圧政を敷く14世紀前半。幕府を倒したい大塔宮護良親王と後醍醐天皇の呼びかけで、幕府に不満を持つ武士や悪党(幕府の支配下にない集団)が反旗を翻します。
 楠木正成率いる軍1000人が籠城する千早城を取り囲むのは数十万の幕府軍。圧倒的な劣勢の中、実に三ヶ月も寄せ手を撃退。その間に、鎌倉で足利尊氏や新田義貞と言った有力御家人が幕府に反旗を翻して、遂に幕府は滅びるわけです。

 本書では、楠木正成由来の場所を訪ねた取材班が、関係者から様々な言い伝えなどを聞き、確かに今も各地で尊敬されている楠木正成や、それと同じぐらい紙幅を費やして、息子の正行(まさつら)のエピソードが書かれています。

 残念ながら、戦後、楠木正成はすっかり歴史の闇に葬られ、いまだにNHK大河ドラマの主役にもならず、小学館の偉人の本の並びにもありません。スティーブ・ジョブズなんかよりはるかに偉人なのですが…。
 とにかく自分が大事、命が大事、と言う現代に、それよりももっと大事なことのために生きた人たちの物語を、知っていただければと思います。
 

平成30年わかば夏祭り の巻

今年も、わかば夏祭りが執り行われました。
観衆の数は7万人(主催者発表)と、例年にない賑わいを見せました。

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飾りつけにも、かなりの気合の入り方を感じます。夏祭りと言えば…そう、え、くすだま?
なぜ?まぁ、いいか。弊社代表・伊藤による、くすだま割りの儀。
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 先日、徳島の阿波踊りが、市側と踊り手との諍いによって観光客を減らしてしまったのは記憶に新しい所です。内ゲバをするような人たちのお祭りに、観光客も愛想を尽かした結果ではないかと思います。

 そんな阿波踊りを楽しみにしていた人たちが、「あぁ、どこかで踊りが観たい、とにかく踊りをくれ~!」と禁断症状の果てにたどり着いたのが、マファミーユわかば。
 一糸乱れぬ、職員の卓越した踊りに、7万人(主催者発表)の観衆も、すっかり魅入っていました。
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できる限り、入居者さんにも参加していただく形の企画も用意させていただきました。
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 ジャカルタでのアジア大会に若干話題を奪われてしまっていますが、今年もわかば夏祭りがかのように盛大に行われました。
 
 残暑も厳しい今日この頃。何とか、あと一息、この過酷な季節を皆で乗り切りたいと思います。
 

youは何しに信貴山へ の巻

 妻子が実家に帰っている隙に、今年も一人で恒例の奈良旅行へ出かけました。

 今回向かうのは、奈良の西のはずれ、大阪との県境手前にあるの信貴山(しぎさん)中腹の「朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)」です。
「信貴山縁起絵巻」と言う名をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

 もともと聖徳太子が、物部守屋との戦いの前に毘沙門天へ祈願して行った事が元なので、こちらには「毘沙門天」が祀られています。七福神の中で唯一甲冑と槍を具した勇ましい神様です。

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場所はこちら。法隆寺よりもさらに西です。

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桑名から名阪高速で約2時間。

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まずは仁王門

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朝護孫子寺と言えば、こちらの巨大な張り子の寅。
まさか頭が電動で動くとは。

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お寺なのに、鳥居だらけ。
鳥居をくぐってお寺に参拝と言う違和感。

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 このお寺、他と比べて非常に珍しいのですが、なんと拝観料と言うものが必要ないのです(「霊宝館」を除く)。

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 朝護孫子寺には、様々なお堂があり、本堂以外もすべて貰おうと思うと、御朱印だけでも十ちかくあります。
山門から10分ほど歩いて、ようやく本堂が見えます。
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本堂からの眺望。

 さて、本堂にたどり着いて満足してはなりません。朝護孫子寺には、更に上、「空鉢(くうはつ)護法堂」と言う山の上の建物があるのです。標高でいうと400mちょっと。
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お堂まで山道を600m。うへぇ。

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 この日は体調がやや優れなかったこともあり、道中を初老の男性や、保育園児と思しき子供を連れた家族連れにまでスイスイ追い抜かされ、息を切らしながら参道をすすみました。

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やっと着きました。死ぬかと思った。

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お堂は簡素ながら、眺望は確かに良いです。

 売店の女性が随分太っていましたが、あの人も毎日この山道を上っているのだろうか、毎日上っているのにその体型とはなぜと言う疑問は、そっと胸に留めました。

 そういえば、本堂にある「戒壇巡り」は良かったです。
 本堂の地下の、まーったく光のない回廊を、壁伝いに歩き、自分と向き合うのです。光がない中、2回角を曲がるとうっすらと灯明があり、このわずかな光がなんとも神秘的だったりするのです。
 100円ですので、もし行かれたら訪れてみてください。
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 さて、私が寺社仏閣を訪れるにあたり、主な目的にするのは、①仏像、②建造物、③庭、④歴史 のどれかが殆どなのですが、このお寺に関しては最も大きな目的は、憧れの楠木正成の「兜」と「旌旗」が見たかった事です。
 「霊宝館」(\300)の中に展示されていましたが、正成の「菊水紋」や、直筆と伝わる書などを見て、「あぁ、この人は確かに実在したんだ」と感激しました。
ただ、「信貴山縁起絵巻」が複写だったのは残念でした。

長々と駄文ですみません。ここまでお読みいただいて恐縮です。

 朝護孫子寺自体の評価としては、堂宇は火災後の再建と言う事もあって比較的新しかったり、仏像好きの私からするとちょっと物足らなさを感じるのは確かですが、ハイキングがてら春や秋に歩くにはちょうど良いかと思います。

追伸:ユニバーサルデザインの手すりを見付けました。
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下りは持ちにくいですが、とても上りやすい

 

こんな本読みました の巻 ~22~

 矢作直樹先生の著書は、初めて読みました。以前から命に対する考え方や、この国に対する考え方など、共感することが非常に多い方だと思っておりました。
 命の現場にみえる救急に携わる医師でありながら、魂や霊性に関する事も非常に重要視してみえる方です。

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『ご縁とお役目 臨床医が考える魂と肉体の磨き方』
矢作直樹・著
2014 ワニブックスPLUS新書

 私も以前から精神世界の事と言うのはとても関心があるので、取り立てて真新しい内容ではなかったのですが、いかにして内面を磨いていくか、物事をどうやって捉えていけばいいか、改めてこれからの生き方のヒントになる事がたくさん書いてあり、ぜひおすすめしたい一冊です。

 本の中でも本筋から少し外れる形で触れられていましたが、明日は終戦の日と言う事で、それに関しても矢作先生のお話は非常に的を射ていたので、私見を交えて書かせていただきます。

 戦後、GHQが占領下で、”有色人種が二度と白人様に逆らわないようにするため”の洗脳を行う中で、日本人に綿密に着実に植え付けたのが、とにかく日本が悪かったのだと言う「贖罪意識」です。
もともと「和」を大切にする日本人が戦争をせざるを得なかった後悔とも親和したのか、この洗脳は予想外に成功し、戦後、日本人は日本人である事を否定して70年を過ぎました。
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 アメリカから合理的な価値観物質主義を無作為に無分別に輸入するあまり、戦前まで持っていた日本人としての大切な心をどんどん失っていったようです。お金さえもうかればいい、自分さえ良ければいい。他人より上へ、他人より稼ぐ。持ったものが勝ち、多い人が豊か。

 果たして、本当にそうなのでしょうか。
 団塊世代を中心とするメディアが牽引してきた歪んだ「戦後」に、懐疑的になる若い人たちがじわじわと増えてきたように思います。

 メディアが理想だとして持ち上げたグローバリズムが明らかに轢音を上げ始めたり、自然を支配できると言う過信も天変地異によるしっぺ返しを受けている今、改めて、この本が伝えるように、戦後失ってしまった日本人の精神的な豊かさや人と人の繋がりを見直す時期に来ているのでは、と私も思います。


 

認定訪問療法士 の巻

 ようやく、『認定訪問療法士』の資格を拝受いたしました。
 これは、「日本訪問リハビリテーション協会」が認定する、訪問リハビリの認定資格です。
 
大阪まで泊まり掛けで2日間に亘る研修が3回と、症例報告書の提出をもって認定に至るわけなのです。面倒なことが苦手な私はこういう認定などからずっと逃げていましたが、昨年は一念発起、ようやく取得に至りました。

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 皆様には、こういった資格がある事をご承知いただき、今後ともこれをきっかけに一層精進してまいりますので、訪問看護ステーションわかばにご用命賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

どよううし どうしよう の巻

川底で、うなぎが2匹、何やら会話をしているようです。

五郎丸「何が土用丑や。夏バテ対策かなんか知らんけど、追い掛け回されてこっちがバテるわ。」
西田「ほんまやで。でもまぁ、7月20日の土用丑、どうにか乗り切ったな。」
五郎丸「せやな。」
西田「わしらの仲間うちも減ってしもたし、これからもよろしくやで。」
五郎丸「なんや、こっちこそよろしくやで………うわぁ」
    バシャッ
西田「ご、五郎丸ーー!なんやてー!五郎丸が、釣られてしもたー!」
五郎丸「くそーーー、なんでやー!土用丑は、終わったはずやーー!」

マ・ファミーユわかば
 「うっひっひっひ。ええうなぎや!!今日は、入居者さんに、ひつまぶしやー!!」


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  ↑ 五郎丸
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「土用(どよう)」とは、立春・立夏・立秋・立冬前の約18日間を指します(最近は特に立秋前の土用だけが土用だと誤解されている感がありますが)。
そして、日にはそれぞれ干支が割り当てられているため、「土用」の中で「丑」の日を「土用丑」と呼ぶわけですが、約18日間あると言うことは、二回目が回ってくる干支もあるわけですね。

高価すぎてなかなか庶民の口に入らなくなったうなぎ。
今日は私も、冷蔵庫に残っていたうなぎのタレでご飯一杯いきます。

マ・ファミーユわかばのうなぎは釣ってきたわけではありません。五郎丸でもありません。