一期一会 の巻

 最近、長らく入居されている方が入院になり、そのままお亡くなりになる事が続き、非常に心を痛めております。

 何か月、長いと年単位で入居いただいている方ばかりです。同じ生活空間の中、職員もお一人お一人との時間が長くなるので、そういった方がお亡くなりになるのは非常に寂しいです。

 病院の病室とは異なり、ご本人の部屋なので、お見舞いのご家族もあまり緊張なく足を運んでいただけるため、訪れてくださる家族さんとの関わりも自ずと深くなります。
 そのため、ご本人が亡くなる事でご家族とお会いできなくなる事も、同じぐらい寂しいです。
 

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 「家族をここに任せてよかった」と言って頂けると、救われます。
 
 人生の大事なステージでマ・ファミーユを選んで頂いたことに、深謝致します。
 
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視野を広げろって言うけどさ の巻

 先日人工知能の事を書いたのですが、それに関連して、いかに「汎用」AI(ドラえもんみたいなロボット)の実現が難しいかについても面白い理論があるので、ついでにご紹介したいと思います。
 それは「フレーム(枠)問題」と言うものです。

 以下、J・マッカーシーとP・ヘイズと言う人の発表した論文での例え話。

「ある美術館に時限爆弾がしかけられたので、美術品を運び出してほしい」と、科学者がロボット「ワカバ」に命令します。「ワカバ」は、指示通りに美術品を運び出しました。
 
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 ところが。無念、爆弾は美術品の上に仕掛けられていたのです。

ドカーン!

 任務を遂行したはいいものの、美術品を運んだら爆弾も一緒に運ばれると言う副次的な事が理解できなかったため、「ワカバ」は失敗しました。

 そこで、科学者は、今度は「美術品を運ぶ際に起こりうる副次的な事態を推考できる」ワカバ2号を作成しました。今度はどうなったでしょうか。


 命令を理解し、美術館の中に入って行った2号でしたが…
 
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美術品のある部屋に入って、そこで停止してしまいました。やがて…

ドカーン!

 美術品の前で、ロボットは起こりうる様々な事態を推察しました。
 美術品を運んだら、天井は落ちないだろうか →OK
 美術品を運んだら、壁の色は変わらないだろうか →OK
 美術品を運んだら、壁に穴があかないだろうか →OK
 美術品を運んだら、…… →OK

  ワカバ2号は、美術品を動かして起こりうる事柄を無限に考えてしまい、失敗しました。ありえない、と思われるかもしれません。ですが、ありえないかありえるかを、我々はどうやって判断しているのでしょう。

 科学者は諦めず、ワカバ3号を作ります。今度は「美術品と爆弾が関係ある事以外は推考しない」機能を付けたロボットです。これは完璧!…のはずが…、

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 3号は美術館に入る前に、動作を停止してしまいました。やがて…

ドカーン!

 美術品と爆弾と関係あるものと関係ないものが何か、これまた無限に振るい分けてしまい、失敗。

 つまり何が言いたいかというと、限られたフレーム(枠)がない状態で何かを考えるのは、無限の考察が必要だと言う事です。そのため、臨機応変に様々な事に対応できるロボットの開発は困難だと言う事です。

 ところがところが、人間もそんな無限の脳は持っていません。
 どうして有限な人間(生物)が「関係か無関係か」を判断できて、思考停止に陥らないで済むのか。これは、実はまだよく解明されていないのだそうです。

 日常のわずかな事にも、実は膨大な情報の中から適切なものだけを程よく都合よく切り取って解釈している。そんな「柔軟な狭さ」こそ、生物の最大の能力なのかもしれません。脳ってすごい。

 

こんな本読みました の巻 その七

 最近哲学的な事に興味があり、私が私であるのはなぜか、思考とは何か、喜怒哀楽はどこから来るか、そんなこんなをあれこれ考えていると、ふと「それなら、人工知能とは何だろう」と思い至りました。ロボットに何を入れたら「私」ができるのだろう。

 そんなこんなで見つけた本がこちらです。

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『コンピューターで「脳」がつくれるか AIが恋に落ちる日』
五木田和也・著
技術評論社 2016

 この本には、基本的な脳の構造や働きも載っていて、人工知能(AI)の現状や、今後山積する課題がわかりやすく書いてありました。

 よく聞く「このまま人工知能が発達すると、近い将来人間より知能が高いロボットが誕生する」と言う話ですが、これは半分は間違いだそうです。

 何が間違いかと言うと、現在主流のAIは、「特化型」AIと言い、将棋だとか計算だとか生産だとか認証だとか、限られた機能に特化した働きをするAIなのです。人間に似せた会話ロボットも、結局は膨大なやり取りのデータを記憶させているに過ぎない特化型AIです。
 それに対して、アトムやドラえもんのように、臨機応変に思考するAIを「汎用」AIと言うそうです。

 本によると、この二つは似て非なるもので、「飛行機をどれだけ進化させても宇宙には行けないのと同じで、飛行機はロケットと似ているようで全く目的が異なる」などと説明されています。
 実用的で研究しやすい「特化型」AIはどんどん進歩しているのに対し、方向の異なる「汎用」AIの研究はなかなか進んでいないのだそうです。

 人工知能と言うものに興味がある方はよければ読んでみてください。


 何だか、人って、生き物ってすごいなぁとか思いませんか?
 脳を設計したデザイナーは、一体どんな脳をしているんだろう。

 またまたややこしい話になりましたが、結論から申し上げると、則巻せんべえ博士は天才だと言う事です。
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©Drスランプ
 

わかば 褥瘡勉強会 の巻

 我らの宿敵である「褥瘡(じょくそう)」
 いわゆる「床ずれ」。
 褥瘡に関して改めてしっかり学ぼうと言うことで、勉強会が開かれました。

 今回は、福祉用具の業者さんに来ていただいて、現状の福祉用具がどれだけ進歩しているかや、扱い方の注意点、意外と知らない操作などを伺いました。

 まずはmolten様から講師をお招きして、高機能マットレス「oscar(オスカー)」の説明をしていただきました。

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勉強会の様子

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体重や体圧の検知や、体位の変換機能があり、更に足部温熱や湿気除去機能まで。
端座位の際の事も考慮されていて、今のマットレスはすごい。


 続いては、パラマウントベッド様から、ホームケア課の城木先生を講師にお招きして、最新のベッドについてお話を伺いました。
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パラマウントベッドって…日本のメーカーだったんですね。

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こちらが、最新の介護ベッド「楽匠Z」
最近では在宅の定番になっていますが、何と言ってもすごいのは、ベッド自体が10°傾くこの機能。

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たかが10°、しかし、この10°で負担がまーったく違うのです。

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職員間で、除圧に関しての検討も行いました。
ただクッションを詰め込めばいいと言うものでもなく、奥が深い。

最後に、真剣に講義にのぞむ職員たちの姿をご覧ください。

↓↓↓

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まぁ、プライバシーと言う事で…。

 

こんな本読みました の巻 その六

 訪問看護ステーションのホームページなどは、どこも割と無難で閑散としたものが多いので、せめてうちは度々来たくなるページを作りたい!と思っておりまして、このブログもその一環なのですが、最近ちょっと体調が優れず更新が滞っております。
 まぁ、実際にこんなとこまで読んでくださっている方は殆どいらっしゃらないのでしょうが…、私はやりますよ!!(「それより仕事しろよ」by所長)

 さて、本も色々読んでおりますが、またちょっと面白いものを見つけたのでご紹介します。

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『哲学的な何か、あと科学とか』
飲茶・著
二見書房2011

 タイトルを見るとちょっととっつきにくいかもしれませんが、非常に読みやすいです。

 「私」とは何かと言う素朴な疑問。脳がなくなったら私ではなくなる?もし生きたまま体を左右半分にわけて別の場所に置けるとしたら、私はどちらを認識する?
 考え出すとう~んとなる素朴な疑問の数々。
 そういう素朴な疑問を「常識」と言う解釈だけで見て見ぬふりしていますが、実は考えてみると面白い。そういう「考えることの楽しさ」を思い出させてくれる本でした。

 現代の科学で証明されている事とは、実はそう思い込もうとしているに過ぎないのだと改めて感じました。世の中は、「そうだ」と確定しているのではなく「そうなるから、まぁそうなのだろう」で成り立っているのです。

 ここちよい読後の疲労感に襲われたい方はぜひ。

 

そもそも”文化”とは何だろう の巻

今日は文化の日です。
さて、文化の日とは何でしょう。

 wikipedia殿によると

"1946年(昭和21年)に日本国憲法が公布された日であり、日本国憲法が平和と文化を重視していることから、1948年(昭和23年)に交付・施工された祝日法で「文化の日」と定められた。"

とのこと。

 しかし、そんな事よりも、もともと11月3日というのは、明治天皇の誕生日である明治節なのですよ。
 新嘗祭(勤労感謝の日)と言い、紀元節(建国記念の日)と言い、そろそろ祝日の呼び名をまともに戻したらどうなんでしょう。


 ともあれ、今日は祝日。
 もちろん、マ・ファミーユわかばでも、今日はご馳走でした(いつもご馳走ですが!)。

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↓↓↓

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文化の日特別

 ちらし寿司に、みそ田楽、お吸い物まであって、いつもながら本当に美味しそうです。

 この料理を作った方は、お2人。

 ぜひともここに紹介したかったのですが、「写真を撮ったら末代まで祟る」と脅され、止む無く調理者撮影を諦めざるを得ませんでした。

 しかし、次回は何とか潜入と撮影を試みますので、次回は乞うご期待ですよ!


 え?…いや、待って…!!


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