身体の声 の巻

 先日、同僚のPTに借りた自律神経の本に、「安易な薬の服用はかえって病気を長引かせることがある」と、著者である医師からの強い警告が随所に書かれていました。
 この先生は、生活を丁寧に見ていくと心身のバランスが崩れる原因となる事が見つかるはずなのに、薬で症状を抑えてはそれが見えなくなってしまうとおっしゃっています。

 私もかねてよりこれは強く感じております。
 日本人は、とにかく病院で薬をもらわないと治療してもらっている気にならないのではないか、とさえ思います。医師も、とりあえず薬を出しとこうとする方が多いのではなかろうかと。

 例えば、咳が出れば咳止め、熱が出れば解熱剤と、症状を抑える薬がすぐに処方されます。

 ただ、咳も熱も、当然ながら体の本来持っている外敵を倒す作用なわけで、これを無条件に抑えてしまう事は、体内のウィルスや菌の増殖を助長してしまいます。

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 昨年、厚労省の薬事・食品衛生審議会と言うところで、12歳未満の小児に対する「コデイン類」を含有する咳止めの処方は、呼吸困難を悪化させる危険性があるとの事で、来年までに使用を禁止する方向で決定したようです。

 また、よく言われる”インフルエンザ脳症”は、実はタミフルなどの薬剤ではなく、主に小児がサリチル酸系の解熱剤(アスピリンなど)の使用する事によるものであると言うデータもあります。

 身体は、本来、自身が治癒しようとする力を持っているはずなのですが、現代人はとかくその力を軽んじているように思います。
 以前、屋外でも裸足で生活していると言う足の専門家の先生の話を聞いた際に、
「靴下の機能が進化しすぎたせいで、足が本来自分で温まろうとする力をどんどん減退させてしまっている。」
「靴が進化しすぎたせいで、足が地面をとらえる力がどんどん落ちている。」
と教えて頂いたことがありましたが、これも同じような気がします。

 自分の自律神経の不安定さと向き合うためにも、もう少し自分の身体の声を聴いていきたいと思います。

 
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年金が68歳支給に? の巻

4月11日、財務省の「財政制度分科会」において、「「人生100年時代」の年金受給の在り方と支給開始年齢の引き上げ」として、2020年の改革における年金支給年齢の引き上げ案が出されました。

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 年々拡大していく社会保障費の増大に対して、世代間の格差を少しでもなくそうという事が、喫緊の課題です。
 年金の支給開始を65歳から68歳に伸ばす、となると、なんとなくこの図のようにゴールが遠ざけられるイメージがあります。
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 ただ、実際はこんな単純な話ではないようで、年金支給開始を遅らせる事により、実質年金額を増額させて、現役世代の給与との割合を調整する意味合いがあるようです。
 現状通り、65歳からの支給も選択できるともあります。

 また、平均寿命から計算して、支給開始を遅らせた分、生涯にわたる年金額を上乗せする事で、受給金額が減らないようになっているとの事です。
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また、当然ながら、余分に就労していた分に納付した年金額も上乗せされます。
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……、と言う話を頑張ってまとめていたところですが、今朝のニュースで厚労省が年金支給額の引き上げを見送ったという結論が出たようです。(ソースはこちら)

 ただ、遅かれ早かれ、現行の年金制度は維持が難しくなってくることは目に見えております。私は現在30代ですが、年金に頼らなくても良いように、投資や貯蓄など個々が責任を持って備えていかないといけないと痛感しております。
 
 

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による訪問の改定について の巻

 今年度の法改正に伴い、「理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による訪問(以下訪問リハビリ)」のみをご利用いただいている方におかれまして、定期的な看護師による訪問と評価が行われている事が算定の必要条件となりました。

 そのため、その通達を受けて、弊社ステーションでは、これまでの訪問リハビリサービスと併せて、看護師による月1回の訪問看護(30分程度)をご利用いただくようお願い致します。
 
具体的な例は以下の通りです。

【平成30年3月まで】週2回の訪問リハビリご利用の場合
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↓↓↓

【平成30年4月以降】週2回の訪問リハ+月1回の訪問看護
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 看護師の具体的な訪問日時に関しては、ご利用者様のご都合を考慮して検討し、4~5月中に順次お伝えできればと考えております。
 これまでリハビリのみのご利用であった方も、看護師に対して体調面などのご相談や簡単な処置などをご依頼していただく機会にしていただければご幸甚に存じます。

 ご利用者様に大変なご迷惑やご負担をおかけ致しますことをお詫び申し上げ、ご理解の程を何卒よろしくお願い致します。
 ご不明な点は、代表伊藤までお問い合わせください。
 訪問看護ステーションわかば 0594-32-0876
 

平成30年度 医療・介護報酬改定 の巻

※先刻アップした画像に一部訂正があったため、再度掲載しなおしております!失礼をば!

医療保険
年に1度、
介護保険年に1度、報酬の改定というものがございます。

つまり、その最小公倍数である年に一度、”医療・介護同時改定”となるわけです。
そして、平成30年がその「同時改定」の年なのです。

 その中で、訪問看護・介護ステーションにかかわる改定がございましたので、当ステーションに関わる変更点に関してのみ簡潔にお伝えさせて頂きます。
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 今年の介護報酬は0.54%のプラスの改定となりました。

 ところが、上記をご覧いただいても一目瞭然ですが、リハビリに関してのみ報酬が露骨に下がりました。全体を見ても、とりわけ訪問看護ステーションの療法士に対して厳しい改定となったように思います。
 いち療法士として、厚労省が、訪問看護ステーションで働く療法士に対して非常に批判的な見方をしている事は嫌と言うほど感じております。春なのに、背筋が寒いです。



 

補高

 在宅ケアをしていると、靴の補高について考えねばならない事が、時にあります。

 ちなみに、補高は現場では「ほこう」と言ったり「ほだか」と言ったりしますが、特にどちらが正しいとかはないかと思います。変換は「ほこう」でしか出ませんが。いや、詳しく知りません。

 さて、補高について考えるのは、当然ながら左右の脚の長さに差がある場合で、その原因は先天性の股関節障害であったり、骨折に伴う後天的な骨長の変化に伴うものであったりします。

 在宅において補高を考える際にとても重要になってくるのが、当然ながらその方の生活スタイルです。病院では院内の歩行を考えて、リハビリを進めるにあたってなるべく姿勢を整えてくる目的で処方されるものかと思いますが、在宅では様々な事を合わせて考慮してくる必要があります。

 例えば…

 ・屋外の靴を調整したなら、屋内でも同様の補高靴を使用すべきか。
 ・見かけだけの高さを整えた場合、段差などの解消に支障はないか。
 ・重さは、日常的に使うに耐えうるものか。
 ・長年にわって獲得していた姿勢を、かえって崩すことにならないか。

などなど。
基本的に、屋内での移動がかなりの割合を占めていて、ADLにも影響する場合は屋内用も一緒に作っていただくこともあります。

 さて、この度入居の方の靴を処方する機会があったため、三重県北部でどこか専門の業者はないだろうか…と思って検索をかけたところ…
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なんと、車で10分の近所にございました。
その名は『東海義肢技工所』さま。
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この靴に、右のみ踵3cm、前足部(MP関節部)2.5cmの補高を注文しました。

待つこと、1週間。
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 おお、さすがはプロの仕事です。(3cm補高で\6,445)

 在宅における多職種協同は、様々な分野の専門家の力を結集しないと実現しないと、改めて感じました。これを使っての動作を評価し、練習していくのが理学療法士の役割になってまいります。

 他の専門職から頼られるような、プロになりたいと思います。研鑽です。